マーラン船、戦前の航路再現 安田-平安座-与那原


この記事を書いた人 志良堂 仁
出港直前にマーラン船「希進丸」の準備をする乗り手のB&Gうるま市勝連海洋クラブの人ら=1日、国頭村安田(うるま市立海の文化資料館提供)

 【うるま】昨年、戦後初めて復元された、帆で風を受けて走るマーラン船「希進丸」が1、3の両日、戦前の航路を再現しようと国頭村安田からうるま市与那城の平安座島、与那原町を航行している。船大工の技が海でどのように生かされているか実践し、乗り手の技術向上を目的に実施したうるま市教育委員会のプロジェクト。1日は国頭村安田からうるま市平安座島、市与那城屋慶名に到着。3日午前8時に出港し、うるま市勝連の津堅島で約1時間停泊し、与那原マリーナに午後2時までに到着する予定だ。

 マーラン船は戦前に国頭村と与那原町などを往復した交易船。うるま市無形民俗文化財(同船建造技術保持者)の越来治喜さん親子によって復元された。今回のプロジェクトでも、各地で物々交換するため、うるま市のモズク、ビーグのむしろ、国頭村安田からまきと竹、炭、安波節の関連グッズ、安田共同売店からコーヒー豆、奥の茶など特産品を積んで航行している。