翁長さんに海でお別れ 波乗り仲間が追悼 北谷


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 【北谷】10月2日に子宮頸(けい)部腺がんで死去したプロボディボーダーの翁長優子さん(享年40)をしのぶ追悼式が3日、北谷町の宮城海岸で行われた。友人や親族をはじめ、サーファーやボーダーら115人が集まり、翁長さんを見送った。

 翁長さんは県内初のプロボーダーとして活躍し、スクールや大会運営で普及活動に尽力した。昨年9月に末期の子宮頸部腺がんを告知されてからは療養に専念していたが、亡くなる直前まで海岸を訪れ、波乗りに復帰したいと願っていた。
 追悼式はハワイの伝統方式で行われた。参加者がボードで沖へ出て手をつないで輪になり、夫の康さん(43)と3人の子どもたちが中央に集まり花を手向けた。康さんは「妻も喜んでいると思う。これから海に入ったときに少しでも妻を思い出してくれれば」と涙ながらに語った。

翁長優子さんをしのび追悼式を行う夫の康さん(手前左)と長女(同右)=3日、北谷町の宮城海岸