伊江島の日本軍壕、国が現地確認へ 沖縄県が遺骨調査と収集要請に厚労省が返答


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 【伊江】沖縄戦の伊江島の戦闘で、日本軍の部隊106人が戦死した壕の位置を示す米軍日報が見つかった件で、県は1月31日、厚生労働省に、遺骨の調査と収集を行うよう求める要請書を提出した。厚労省側は「本年度中に職員を派遣し、現地確認を行いたい」と返答したという。

 県の宮平道子子ども生活福祉部長が上京して同省社会・援護局事業課を訪ね、同課担当者が対応した。厚労省側は遺骨収集について「現地確認の結果を踏まえて検討したい」と回答したという。

 米軍日報は、遺骨収集に取り組むNPO法人が入手し、村に情報提供した。村は情報を基に壕の位置を絞り込み、国による遺骨収集を求めていた。県は昨年11月に現場を確認している。

(岩切美穂)