プロバスケットボールBリーグ1部西地区3位の琉球ゴールデンキングスは4日、沖縄アリーナで富山グラウジーズ(中地区7位)と今季第35戦を戦い、105―81で勝利した。通算成績は26勝9敗で順位は3位のまま。第1クオーターからマンツーマンの激しいディフェンスで富山のインサイドへの侵入を簡単にはさせなかった。インサイドではジャック・クーリー、外からはコー・フリッピン、松脇圭志、牧隼利らが3点弾を沈め、54―36で前半を折り返す。後半も激しい守備は続き、攻撃ではインサイドとアウトサイドともに得点を重ねるなどコートを広く使い、富山を突き放し、今季初の100点ゲームとなった。キングスの次戦は5日午後2時から、沖縄アリーナで富山グラウジーズと戦う。
この日登録された12人全員が試合に出場したキングスが、富山に一度もリードを奪われることなく、今季初の「100点ゲーム」で圧勝した。
コートを広く使ったオフェンスで流れをつくった。岸本隆一らがインサイドへアタックし、得点。ゴール下ではジャック・クーリーやジョシュ・ダンカンが、ダブルダブルの活躍を見せた。インサイドへアタックすることでマークの外れたコー・フリッピン、松脇圭志、牧隼利らが、外からシュートを決め続けた。
「みんなの判断も速かった」(桶谷HC)とオープンにした選手を互いに見つけ、シュートを量産。今季チーム平均21・6本のアシストもこの試合は33本と、ボールを動かしながら得点を重ねた。日頃、プレータイムの少ない松本礼太や植松義也も出場し、ベンチメンバーだけで46得点を挙げる選手層の厚さも見せた。
中でも3点弾を次々に決めたのがフリッピンだ。3点弾成功率の高くないフリッピンをオープンにして打たせていた富山に対し、結果的に6本中4本を沈めてチーム最多をマークした。最近、プレータイムが安定しないフリッピンは、「(プレータイムは)自分でコントロールできないが、出た時に自分の仕事にフォーカスしたい」とさらなる試合出場へ意気込んだ。
(屋嘉部長将)
(沖縄アリーナ、6480人)
キングス 26勝9敗
105―81(26―16,28―20,21―12,30―33)
富山 7勝28敗
【評】攻守ともに安定していたキングスが点差をつけて勝利した。守備ではマンツーマンからインサイドでの失点を防いだ。攻撃では、どの選手がコートに立ってもボールの動きが止まる場面が少なかった。前節まで多かったターンオーバーを9に抑えたこともあり、攻撃でもいい流れができた。
やるべきことやった
桶谷大HC(キングス)の話 自分たちのやりたいことをやりながらゲームを進めることができた。相手のシュートが落ちだして、自分たちの展開に持っていけた。終始、誰が出てもリズムを相手に渡すことはなかった。みんながやるべきことをやった、いいゲームだった。
インサイド優位なく
高岡大輔HC代行(富山)の話 インサイドでアドバンテージがない中でどうアジャストするかが課題だった。ただ、インサイドから琉球にショットを的確に決めてこられて、タフな状況だった。チームとしてはターンオーバーを抑えることができたのは良かった。