感謝を胸に晴れやかな笑顔 受賞者ら437人に賞状 琉球・八重山古典芸能コンクール


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賞状を受け取る最高賞受賞者ら=5日、那覇市泉崎の琉球新報社

 第56回琉球古典芸能コンクール、第11回八重山古典芸能コンクール(共に琉球新報社主催)の表彰式が5日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。関係者が見守る中、受賞者は晴れやかな表情で賞状を受け取り、感謝の思いを胸にさらなる精進を誓った。琉球古典は舞踊、三線など6部門で計414人、八重山古典は箏曲、三線部門で計23人が受賞した。今回で定年を迎えた審査員33人に感謝状が贈られた。

 受賞者代表あいさつで、琉球舞踊最高賞を受賞した山入端依莉(えり)さんは「『置かれた場所で咲きなさい』という言葉があり、それは背伸びせず、今ある環境で頑張りなさいという意味であることを教わった。花が咲く、花が散る、その花を支える根、そのすべてが美しいと思える日まで精進するだけだ」と語った。

 三線最高賞を受賞したジェイコブ・ウィルソンさんは「アメリカ人の私が三線を弾くことを、多くの方が応援し喜んでくれる。その時、私は三線の歴史の中に自分がいるのだと感じとてもうれしく思う。これから皆さんと一緒に三線を続けていきたい」と話した。
 (田中芳)