テニス、女子・渡久地、貫禄のストレートで勝利 男子・喜久川、手堅い試合運びで優勝 ジュニア県予選


社会
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女子シングルス決勝 競り合いを制して頂点に立った宮里中の渡久地杜生=5日、那覇市の奥武山公園テニスコート(謝花史哲撮影)

 テニスの2023MUFGジュニアトーナメント県予選大会(16才以下男女単)は4、5の両日、那覇市の奥武山公園テニスコートでが行われ、男子決勝は喜久川楓(沖縄尚学高)が2―0で小浜守太郎(越来中)にストレート勝ちを収め優勝した。女子は渡久地杜生(とき、宮里中)が2―0で嘉数ちひろ(TCμ)に勝利し栄冠を手にし、全国大会の出場権を得た。

 昨年夏の九州中学大会で3位入賞した渡久地杜生(宮里中3年)が決勝もストレート勝ちで貫禄を見せた。約1カ月、風邪などで体調を崩しまともに練習ができなかったが、培ってきた経験と技術で頂点に立った。「まずは決勝に進めたことに安心した。中学最後の大会で優勝できて良かった」と笑った。

 第1セットは最終ゲームまでもつれたが、落ち着いてプレーし乗り切った。「仲のいい相手。プレースタイルも知っていて焦りはなかった」と第2セットは本来の動きで畳み掛け、ブレークを重ねて6―2で快勝した。

 ただ内容には少しも納得せず。優勝する力を持ちながらも「ずっと調子が悪い感じでプレーしている」と吐露する。周囲からは「大丈夫」と声を掛けられるが、特にフォアに違和感をぬぐえないまま。打開策が見いだせず「暗闇を歩いている感じ」ともがいている最中だ。

 納得のいくプレーを追求するのも上を目指すからこそ。4月からは強豪の沖縄尚学に進む。「1年からレギュラーを狙う。そのためにも全国で順位を上げたい」と、つかんだチャンスで結果を残す決意だ。
 (謝花史哲)

喜久川、手堅い試合運び

 

男子シングルス決勝 フォアで強打を返球し試合を優位に運ぶ沖縄尚学高の喜久川楓

 昨年準優勝の悔しさをぶつけて喜久川楓(沖縄尚学高1年)が優勝を飾り、全国の切符をつかんだ。自身は早生まれの高校生。中学生以下がそろうジュニア大会なだけに「負けられない」と決勝まで手堅い試合運びを見せ実力で勝った。

 この1年、高校レベルでもまれた。中学生は「球が失速する時がある」と軌道を予測しながら、足を止めないようにボールをさばくことを心掛けた。決勝は苦手意識のある左利きだったが、ブレークを一度許すにとどめてストレート勝ちを収めた。

 3月に全国高校選抜、4月にジュニア全国と続く。ボレーの精度に課題を見つめ「できるだけ上を目指す」と意気込んだ。
 (謝花史哲)