有事回避へ若者ら議論 名護 基地、自衛隊配備巡り


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台湾有事について意見を交わす(左から)元山仁士郎さん、阿利斎生さん、我部政明名誉教授=26日、名護市宮里の「coconova(ココノバ)」

 【名護】名護市宮里のコミュニティーパーク「coconova(ココノバ)」に26日、県内の若者や有識者が集い、基地問題や「台湾有事」などを議論した。戦争を回避するため、事態を冷静に受け止めることや議論していくことの重要性など、それぞれの立場から意見を交わした。

 2月から始まった「2・24音楽祭2023」のイベントとして位置づけた。辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票の実現に中心的な役割を果たした元山仁士郎さん、平和教育ファシリテーターの狩俣日姫さん、琉球大名誉教授の我部政明さんらが参加した。

 登壇した石垣島出身の阿利斎生さん(25)は「日米の『台湾有事』というあおりに、いかに乗らないようするかが大事だ」と強調した。元山さんは自衛隊配備を巡り、合意形成の場や議論の場が乏しかったことに触れ「いろんな入り口を用意して、議論していくムードをつくっていきたい」と語った。 (長嶺晃太朗)