與儀、堅実に刻み前半圧巻の34 全琉アマ予選トップ通過 会社員でyoutuberの横顔も


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一般 9番、アプローチショットを放つ與儀聖夏=28日、本部町のベルビーチゴルフクラブ(喜瀬守昭撮影)

 第61回全琉アマチュアゴルフ選手権大会(主催・県ゴルフ協会、琉球新報社)第2日は28日、本部町のベルビーチゴルフクラブで行われた。一般(6509ヤード)予選第2ラウンドは2位でスタートした與儀聖夏(ベルビーチ)が1アンダーの71で回り、首位スタートの上門貞夫(琉球)とともに通算147の3オーバーで予選をトップ通過した。60歳以上が競うミッドシニア(6233ヤード)は皆川嗣郎(カヌチャ)、森田治(ベルビーチ)が76で1位通過した。女子Bは金城円(美らオーチャード)が76の1位で決勝に進んだ。一般は上位60人、ミッドシニアは上位36人、女子Bは上位16人が予選を通過した。決勝は全部門とも30日に行う。

 27歳の與儀聖夏が1アンダーの71で回り、前日よりも五つスコアを伸ばして予選をトップ通過した。ベルビーチはホームコース。さらに2022年のクラブチャンピオンでもあり、王者として実力を出し切った。

 特に前半のインコース(10~18番)は圧巻の34と絶好調だった。パー5の14番と16番でバーディーを奪い、ボギーなしと波に乗った。「バーディーチャンスは少なかったが、いい位置に付けたホールで確実に決めることができた」と納得の表情だった。

 アウトコース(1~9番)はパー4の4番こそボギーをたたいたが手堅くスコアをまとめた。「決勝で優勝争いできる位置を狙っていた」。得意のドライバーを大振りせず、フェアウエーキープを第一に、アイアンで刻みながら攻める堅実なゴルフでトップに躍り出た。

 会社員だがユーチューバーという横顔も。チャンネル「沖縄アソボーサ」を週1回は更新しているといい、「県内各ゴルフコースの特徴や魅力、攻略法などを伝えている」とゴルフ愛は深い。名護市出身で沖縄尚学中、高校、琉球大と歩んだ。決勝に向け「気負い過ぎず、フェアウエーキープを狙いにいく、自分らしいプレーをしたい」とホームコースで栄冠を狙う。
 (大城三太)