【名護】国際環境保護団体「グリーンピース」の船員らが9日午後、名護市役所に稲嶺進市長を訪ね、9日中に同団体キャンペーン号「虹の戦士号」の名護漁港への停泊許可が出た場合に、10日には船を移動させたいとの希望を伝えた。稲嶺市長は名護漁港への入港を歓迎した。
船員でグリーンピース・ニュージーランドの海洋生態系担当のカーリ・トーマスさんは10年前に大浦湾を訪れたことに触れ「非常に美しい所だった。工事が進んだら、ジュゴンが生活している生態系全体が破壊されてしまう」と指摘。世界164カ国から集めた辺野古沖や大浦湾を海洋保護区にするよう求める緊急署名を手渡した。
稲嶺市長は取り組みに感謝し「地域は生活文化の問題から反対しているのに、政府は政治的に移設を押し付けている。世界が日本を見ていることで(政府に工事を)思いとどめさせないといけない」と話した。
「グリーンピース」によると、9日午後2時現在、名護漁港沖への停泊申請について、沖縄総合事務局から回答はない。【琉球新報電子版】
英文へ→Greenpeace calls for Oura Bay to be made an ocean sanctuary