ゆいレール2駅「巡回管理」 市立病院前・儀保は駅員常駐できず


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巡回勤務を実施しているゆいレール石嶺駅の駅務室。係員が不在の時にはカーテンが閉じられる=12日午後、那覇市

 沖縄都市モノレールが、石嶺駅と経塚駅に続き、新たに市立病院前駅と儀保駅の2駅を巡回勤務にし、駅員不在の時間が生じる見通しであることが、12日までに分かった。人手不足から、常駐の駅員を確保できないことが理由。1人の駅員が両駅を2~3時間ごとに巡回する。インターホンを通じての呼び出しですぐに駆け付ける体制を取るが、障がい者団体からは「都市部で駅が無人化がされる」として、懸念の声が上がっている。

 市立病院前駅と儀保駅での巡回体制の開始時期は未定。

 同社では、2019年10月の浦添方面への延伸に伴い約3年半、人手不足が続いている。そのため21年12月から、石嶺―経塚駅間で駅員1人での巡回体制を取っている。担当者によると、これまでにクレームや問題などは特にないという。

 介助が必要な車いす利用者数は月当たり経塚駅が8人、石嶺駅が9人と少なかったため、初めに2駅の巡回体制を決めた。今回新たに追加予定の市立病院前駅は9人、儀保駅は5人。

 駅員不在時には、改札口付近に設けたモニターやインターホンで、顔を見て駅員と話すことができ、連絡があれば駅員が隣駅からモノレールに乗って駆け付ける。ダイヤの都合上、数分~10分程度かかるが、事前に連絡があれば、その時間に駅にいるよう調整できる。緊急時には運転手が介助することもできる。

 営業部副部長兼営業統括課の安谷屋直樹課長は「すぐに人員を確保することは難しい。人手不足の解消とサービスの維持から、巡回方式を導入した」と説明。「何かあればすぐに駆け付ける体制なので、遠慮せず係員を呼んでほしい」と話した。

 県は3月末にモノレール社から文書で巡回勤務の報告を受けた。12日に障がい者団体からの相談を受け、社に状況を確認するとしている。 (與那覇智早)