今年の宮古島トライアスロン大会はどんな大会だった? チームゴーヤーコーチの千葉智雄氏がレース講評


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快晴の東平安名崎を疾走する選手たち=16日、宮古島市城辺(小川昌宏撮影)

 今大会からバイク、ランともに距離が短くなったことにより、スピードレースになると思っていたが、予想を超えていた。

 男子は若手の寺澤光介やベテランの大畑亮介、土田洋平といった新しい人たちが出てきて、上位に食い込んだ。優勝候補だった戸原開人は体調不良もあり、実力を出し切る前にレースが終わってしまった感じがある。コロナ下で調整も含めて継続して練習してきた人たちが、ダークホースとして出てきたように感じた。

 女子は戸原明子、太田麻衣子、巖淵知乃が上がってきた。一時トップに立っていた巖淵だったが、ランで飛ばしすぎたために失速してしまった。戸原はバイクの強みを生かし、その後は冷静にレースを進めていった。太田は戸原についていき、つぶれないようにペースを保ったが最後までバイクの差を埋められなかった。

 距離が変わったニュー宮古島大会はつぶれる人が少ないレースとなった。そのため、来年からは新しい選手が大会に挑戦し、上位に食い込むことも考えられる。来年からは今大会の記録を参考に、さらにスピードレースになっていきそうだ。
 (談、チームゴーヤーコーチ)



 【宮古島トライアスロン取材班】第37回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市、琉球新報社)は16日、与那覇前浜ビーチから出発して宮古島市陸上競技場をゴールに行われた。男子は初出場の寺澤光介(東京)が6時間4分47秒で初優勝をつかんだ。女子は2度目の出場となる戸原明子(茨城)が7時間8分21秒で初制覇した。男子2位は大畑亮介(東京)、3位は土田洋平(岐阜)。女子2位は太田麻衣子(東京)、3位は巖淵知乃(埼玉)だった。今大会はバイクとランの距離が短縮され、スイム3キロ、バイク123キロ、ラン30キロの計156キロで行われた。スイムは混雑を避けるために、4グループに分けてスタートをずらすウエーブ(時間差)スタートで行われた。