自衛隊PAC3、那覇基地に調整所 与那国・石垣に搬入続く 海自艦は入港できず 


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航空自衛隊のC2輸送機で運ばれてきた地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の発射機=24日、与那国空港(前黒島勇市さん提供)

 北朝鮮の軍事偵察衛星発射に備え「破壊措置準備命令」が出されたことに伴い、防衛省・自衛隊は24日も、空自の輸送機などで与那国島(与那国町)や石垣島(石垣市)に航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の関連車両を搬入した。空港からは公道を通って各自衛隊駐屯地内に運び込まれた。海上自衛隊の艦艇は24日、PAC3輸送で県管理の民間港を使おうとしたが、使用できる余地がなく、入港できなかった。

 防衛省は24日、調整担当者を県庁や石垣市、宮古島市の役所へ派遣し、PAC3展開計画について説明した。それに先立って23日には与那国町へ説明に訪れていた。関係者によると、自衛隊は那覇基地に現地での部隊運用の円滑化を図る調整所を設置した。今後、宮古島市へもPAC3を運ぶ予定だ。

 防衛省関係者によると、海自の輸送艦「しもきた」が24日午前にも中城湾港か那覇港に立ち寄って沖縄本島に配備されているPAC3関連車両を積み込んで宮古島市と石垣市に向かう計画だった。中城湾港管理所や那覇港管理組合によると、双方に入港の打診があったが、対応可能なバースが予約で埋まっていると伝えた。

 「しもきた」は25日夜にも宮古島市に到着予定だったが、中止となった。関係者によると沖縄周辺海域まで来ていたが、いったん離れた。輸送方法を改めて検討している。

 関係者によると、23日に福岡県内の自衛隊基地からPAC3関連車両を乗せた民間船は、関係機関との調整が付かずに九州へ折り返している。県漁港漁場課によると、与那国町の久部良漁港を使いたいと自衛隊から漁協に対して相談があったが、岸壁の使用届はまだ出されていない。
(明真南斗まとめ)