大雨観測、精度向上へ 沖縄気象台が新レーダー


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沖縄二重偏波気象ドップラーレーダーの運用開始式=4月28日、南城市玉城糸数

 沖縄気象台(藤川典久台長)は、沖縄レーダーに「二重偏波気象ドップラーレーダー」を導入し、4月28日から南城市糸数の観測所で運用を開始した。

 レーダーの新たな機能に「二重偏波」が加わり、水平、垂直の二種類の電波を発射して戻ってくる電波のずれの大きさで雨粒の縦横のひずみ具合を観測する。雨の強さをより正確に測ることができるという。線状降水帯をはじめ、大雨の数値観測の向上が期待される。

 新たなレーダーは、標高208.4メートルに位置し、送信周波数5355メガヘルツ、送信電力8キロワット、有効通達距離400キロメートル。1958年に那覇市天久でレーダー観測を開始してから機器更新は5号機目。 (慶田城七瀬)