辺野古沖 スパット2基組み立て 市民、抗議船で掘削警戒


この記事を書いた人 金城 美智子

  【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設で12日午前、名護市大浦湾では海底掘削(ボーリング)調査の準備のため、新たにスパット台船が設置された。沖縄防衛局は午前11時半現在、2基のスパット台船で掘削作業に向け、組み立てる作業が始まっている。

  米軍キャンプ・シュワブゲート前では、早朝から市民ら約120人が集まり、工事関連車両が基地内に入らないよう座り込みによる抗議行動を続けている。
 長島付近のスパット台船では、作業員2人が掘削作業に使う滑車を台船に取り付けた。新基地建設に反対するカヌー隊14艇、抗議船4隻が臨時制限区域内のフロート(浮具)付近で掘削作業を警戒しており、海上は緊迫した雰囲気に包まれている。
 ゲート前では午前6時半ごろから、市民らが集まった。ゲート前に座り込んだり国道に出たりする市民らと、機動隊で約20分ほどもみ合いになり、現場は一時騒然とした。【琉球新報電子版】

クレーン船でボーリング調査用の台船をつり上げ海上に下ろす作業員ら=12日午前10時39分、名護市の大浦湾
工事関連車両が入るのを止めようと座り込む市民らと、強制的に移動させようとする機動隊=12日午前7時9分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前