高齢化のため解散を決めている沖縄満洲会(名城郁子会長)の最後の総会が15日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で開かれた。解散に合わせて作った15周年記念誌「沖縄それぞれの満洲」の発行も祝った。例年の倍近い約90人が参加し、会が活動を終えても個人の結び付きを強めていくことを確認した。
名城会長は「活動を閉じなければならないのは残念だが、これでお別れというのはつらい。また(会合を)お知らせすると思うので、気が向く人は参加してほしい」とあいさつした。
旧満州の大連生まれで、同会顧問の稲嶺恵一元知事も登壇し、記念誌について「想像を絶する体験をした方々の、次世代に語り継がねばならないという思いが伝わる。戦争の悲惨さ、平和のありがたさをあらためて感じた」と述べた。
記念誌は県内の書店で購入できる。