基地があるの当たり前? 劇「フェンスに吹く風」、古蔵中生徒が熱演


社会
この記事を書いた人 志良堂 仁
中学生らが等身大の言葉で演じる「フェンスに吹く風」=18日夜、那覇市の琉球新報ホール

 那覇市立古蔵中学校の生徒や卒業生らが演じる現代劇「フェンスに吹く風」(同中学校主催、琉球新報社共催)が18日夜、那覇市の琉球新報ホールで上演された。観客は出演した生徒らの軽妙な掛け合いに笑い声を上げ、平和の意味を問い掛けるせりふに耳を傾けた。

 中学生が東京からの転校生との出会いをきっかけに、それまで当たり前に感じていた基地の存在について考えるという内容の創作劇。
 鑑賞した那覇市の上間京子さん(46)は「戦闘機の音や基地の存在に慣れてしまっている恐ろしさに気付いた」と話した。
 出演した同校2年の金城香音さん(14)は「練習時間は少なかったが、いつも通りに演じることができた」と語った。
 本年度の上演はこれが3回目で、次回は来年6月23日の慰霊の日の前後を予定しているという。