「おじさん」ピンクトップで結束 本部町PRへ奇抜作戦


この記事を書いた人 志良堂 仁
ピンクのタンクトップに身を包みごみ拾い活動をする「ピンクトップ」のメンバー=1日、本部町健堅

 【本部】本部町にピンクのタンクトップ姿でまちづくりに励む男たちがいる。その名も「ピンクトップ」。本部町の20代後半から40代の男性有志で構成し、イベント会場の清掃や、舞台出演などを通して本部を盛り上げている。リーダーの岸本恵樹さん(39)は「おじさんたちもここまでできる。若い人にも地域活動に参加してほしい」と意気込んだ。

 結成は2013年。岸本さんがタレントのキャンヒロユキさんからピンク色のタンクトップをもらったのがきっかけだった。本部町を代表するヒカンザクラの色でもあったため、タンクトップをトレードマークに。特に若い人にも地域活動に親しんでもらおうと、あえて奇抜な格好を選んだ。
 メンバーは本部町在住者を中心に19人。会社員から公務員、店舗経営者など職種はさまざまだ。福岡県小郡市の「みい青年会議所」と協力協定を結んだことをきっかけに、ピンクトップ福岡支部もできた。
 町内のイベントを中心に活動しながら、テレビ番組への出演などで本部のPRに努め、ひそかに本部の“ゆるキャラ”の座を狙う。
 1日は、ピンクトップのメンバーで健堅の砂浜で海に感謝する「海閉め」の儀式が行われて、福岡支部からも参加があった。メンバー最年長で親子で参加する城間哲さん(47)は「義務的なまちおこしではなく、楽しみながらやっている。楽しいよ」と笑顔。上間圭次郎さん(33)は「本部町に生まれたので、日本一世界一の町を目指して盛り上げたい」と話した。