「いい夫婦の日」に門出 マチグヮーで2組挙式


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 【名護】11月22日は「いい夫婦の日」―。同日夜、2組の夫婦が名護市営市場の広場で結婚式を挙げた。200人を超える友人や通行人ら“参列者”に囲まれて大きな祝福を受けた2組は、ハートの形をしたイルミネーションを背に永遠の愛を誓った。名護の新たな魅力発信を目的に、子育て世代の女性が中心となって出店やステージを行うイベント「なごみマルシェ」(同実行委員会主催)の一環で実現した。式を挙げたのは阿部岳さん(41)・久美子さん(38)=名護市=と、宮里寛人さん(25)・望実さん(26)=同。

 結婚式が始まると、夜の市場は普段とは様変わり。広場はチャペルになり、ベンチは祝いの席になった。
 市営市場で営業する菓子店が提供した純白のウエディングケーキが花嫁のドレスに映え、お祝いムードを盛り上げた。
 2組はそれぞれ広場に向けて設置されたバージンロードを歩いて入場。「笑顔に満ちた明るい家庭を築くことを誓います」と述べると、大きな拍手で承認を受けた。
 息子の立(りつ)ちゃん(2)を終始抱いた岳さんは、久美子さんの好きな花屋で花束を内緒で作ってもらい、プレゼントした。
 寛人さんは娘の姫蘭(きら)ちゃん(2)のそばで望実さんの魅力を「きれいなところ」とシンプルな言葉で表現した。
 最後は2組とも“参列者”と一緒に笑顔でカチャーシーを舞い祝福の時間を締めた。

参列者からの祝福の声に笑顔を見せる阿部さん夫婦(左側)と宮里さん夫婦=22日、名護市営市場