かりゆし58の前川さん、来年開校の豊崎中の校歌制作へ「人生の背骨になるような曲に」 沖縄


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【豊見城】豊見城市は15日、2024年4月開校予定の市立豊崎中学校の校歌を県出身の人気バンド、かりゆし58のボーカル前川真悟さんが制作すると発表した。市は校歌に生徒や地域の思いを反映したい考えで、9月にも前川さんが豊崎中に通学予定の生徒と交流する場を設ける。制作に向けて前川さんは「中学生にとって自分の心を映していると思える曲、10年後、20年後には人生の背骨になっていると感じるような曲にできたらいい」と語った。

来年4月開校予定の豊崎中学校の校歌制作を発表した(左から)徳元次人豊見城市長、音楽家の前濱YOSHIROさん、かりゆり58の前川真悟さん、市教育委員会の瀬長盛光教育長、赤嶺太一教育部長=15日、豊見城市役所

 豊見城市の徳元次人市長、瀬長盛光教育長らによる会見が15日、豊見城市役所で行われた。制作側として前川さん、作曲を担当する音楽家の前濱YOSHIROさんが出席した。

 中学校について「不自由な中で、希望や自由に向かって手を伸ばすことの大切さを知っていく場だと思う」と自身の考えを語った前川さん。ロックバンドとして、校歌について「型を壊すという姿勢を決めて臨むべきではない」と強調。「校歌はタイムカプセルのようなもので50年後も歌う。そこに何を詰めるか。子どもたちの中にある、形のない感情や希望を引き出し、輪郭をつくる手伝いをしたい」と、一緒になって制作する姿勢を示した。

 前濱さんは「豊見城の街のパワーを感じるような、人と人をつなげるような曲になるよう力を尽くす」と決意した。

 市教育委員会は今回の依頼について、前川さんが市の観光大使であり、心に響く曲を作っていること、徳元市長の高校時代の同級生で親しい間柄にあることなどを理由に挙げた。瀬長教育長は「第一線で活躍するアーティストと子どもたちが一緒に作り上げていく過程こそが教育だ。学校づくり、地域づくりを目指して依頼した」と話した。徳元市長は「子どもたちの胸に刻まれ、胸を張って社会に飛び立っていける校歌になるだろう」と期待した。

 市は現在、学校や自治会を通して校歌に込める言葉や思いを募っている。
 (岩崎みどり)