2氏1グループに沖縄研究奨励賞 沖縄協会


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 【東京】沖縄協会(清成忠男会長)は24日、50歳以下の新進研究者を表彰する第37回沖縄研究奨励賞を発表した。3件とも自然科学部門で、金城貴夫琉球大医学部教授(49)、ジェイムズ・ディビス・ライマー琉球大理学部准教授(42)、パインアップル育種研究グループ(代表・竹内誠人県農業研究センター名護支所主任研究員、8人)。

 金城氏は沖縄に多い肺がんや口腔がんでウイルス感染が多いことを証明、がんとウイルスの関連の究明に取り組む。「ウイルス感染のメカニズムを明らかにし治療に生かしたい」と話した。
 ライマー氏は沖縄のサンゴ礁の海洋生物を研究し、47の新種を発見した。「過去の沿岸開発が生物にどのような影響を与えたか明らかにしたい」と述べた。
 パインアップル育種研究グループは若葉の段階でDNAマーカーで調べ、果肉の色や糖度の良い果実を選別できる技術を開発した。竹内代表は「3、4年でマーカーを実用化したい」とした。グループは他に浦崎直也、太郎良和彦、粟国佳史、諸見里知絵、与那嶺要、与那覇至、仲村昌剛の7氏。
 授賞式は2016年1月21日に那覇市のパシフィックホテル沖縄で行われる。

  金城貴夫氏
ジェイムズ・ディビス・ライマー氏
  竹内誠人氏