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石川くらら(6年)JFAアカデミー合格 県内女子初

県内女子として初めてJFAアカデミーに合格した石川くらら=25日、北谷公園屋内運動場

 浜川小6年の石川くらら(12)がこのほど、日本サッカー協会がエリート選手育成を目的に設立した「JFAアカデミー福島」(拠点・静岡県御殿場市)に、県内女子として初めて合格した。石川は「夢は澤穂希選手を超えるプレーヤーになること。将来はワールドカップで点を決めて(世界最優秀選手賞の)バロンドールを取りたい」と世界の頂点を目指す。

 石川は右利きの攻撃的MF。茨城県つくば市出身で小学1年の時にサッカーを始めたが、2011年の東日本大震災で被災。家族で沖縄に移り住み、北谷のチーム「ボアソルチ」のスクールでサッカーを続けた。父の裕介さん(42)は「被災した当初は本人も参ってしまっていたが、沖縄に来て笑顔が見られるようになった」と話す。
 サッカー技術も日に日に伸びていった。石川を指導するボアソルチの喜久村優代表は「スピードも男子に負けないし、コーチの話をしっかり聞ける。負けん気も強い」と評する。年代別の九州トレセンにも選出され、レベルの高いサッカーに触れるうちに「県外でサッカーをやりたい」と思い描くようになった。
 ことし7月、スクールのOBでFC琉球のMF金城クリストファー達樹と話す機会があった。金城は県出身初のアカデミー卒業生。県内では体験することができない、アカデミーのプログラムについて聞くうちに「絶対に行く」と決心した。3次にわたる選考を勝ち抜き、合格を果たした。
 アカデミーは震災の影響を受けて静岡県に拠点を移している。中高の6年間、寮生活を送り、学校に通いながらアカデミーでトレーニングを積む。「世界を目指している。なでしこの10番を背負う選手になりたい」と石川。150センチの小さな体で大きな夢に向かって突き進む。(荒井良平)