マイヨットで島巡り 東京・渡辺さん夫妻、渡嘉敷寄港


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 【渡嘉敷】定年後に愛用の大型ヨットで、夫婦二人でのんびりと沖縄の離島巡りの旅を楽しんでいる渡辺博史さん(66)=東京=と妻の由利子さん(62)が、9日から11日まで渡嘉敷島に寄港し、島の自然を満喫して島民との交流を深めた。

大型ヨットを手に入れ定年後、沖縄の離島巡りを楽しむ渡辺さん夫妻=11日、渡嘉敷港

 渡辺さんは若いころからヨットが趣味で、一人で太平洋を横断した堀江謙一さんに刺激され「いつかは堀江さんのように自力で世界一周の旅を」と夢を抱いていたという。念願かない5年前に中古の大型ヨット(14トン、長さ13メートル、幅4メートル)を手に入れた。
 寝室、応接室、コンピューター、自動操舵装置、GPSなどの本格的設備付きのヨットで、千葉県木更津港を拠点に東京近海や小笠原諸島の航海を楽しんでいた。
 定年後は、東南アジアや南洋諸島巡りの旅に出たいと思い、夢実現にはアジアの十字路の沖縄を拠点にした方が得策と考え、縁あって10月に宜野湾マリーナに係留場所を確保できたという。
 渡辺さん夫妻は現在東京に住んでおり、しばらくは東京と沖縄を行き来し、時機を見て県内各離島を巡り、台湾などにも足を延ばしたいという。
 渡辺さんは「沖縄のきれいな海が好き。立ち寄った寄港地での住民との交流が楽しみ。落ち着いたら沖縄に移住し、あこがれの世界一周の旅に出たい」と話した。
(米田英明通信員)