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93歳「歌が生きがい」 城間さん、慰問や舞台で大活躍

(上)観客を笑いの渦に巻き込むセーラー服姿の城間ヨシさん(右)と学ラン姿の仲村須榮子さん=11月16日、那覇市のパレット市民劇場(下)二人三脚で活動する城間ヨシさん(左)と仲村須榮子さん

 那覇市のパレット市民劇場で11月16日に開かれた歌の愛好家が集うコンサート。のど自慢たちが歌謡曲や演歌などを次々と披露する中、セーラー服姿にコミカルな振り付けで「あんずの夕陽に染まる街」を歌い、会場を爆笑の渦に巻き込んだ女性がいた。

その夜の主役に輝いたのは城間ヨシさん=那覇市=で、ことし93歳。歌うことを生きがいに、人々を笑顔にするため舞台に上がり続けている。
 城間さんは宜野座村出身で、沖縄戦で本島北部に避難した時期を除き、那覇市で人生を歩んできた。日本復帰後は化粧品店も営んだ。「歌はずっと好きだった」という城間さんが本格的に歌い始めたのは60歳ごろから。カラオケ愛好家などが集う全国大会に県代表として出場し、特別賞を受賞するなどの経歴を持つ。
 転機が訪れたのは3年前。カラオケ教室で出会った元沖縄アクターズスクール事務局長の仲村須榮子さん(68)と意気投合し、ボランティアでの老人ホーム慰問や、コンサートの舞台で笑いを盛り込んだデュエットも披露するようになった。演目を企画する仲村さんは「初めは城間さんに『真面目に歌いなさい』と怒られたが、今では『次は何をする?』と聞かれるようになった」と笑う。
 持ち歌は約300曲で、演歌からポップスまで多彩に歌いこなす城間さん。舞台を前にした練習では高得点を目標に掲げ、完成度の高い歌唱を目指す努力家だ。腰が痛い時もあるが、視力も聴力も良好。「舞台に上がる以上、白髪で出るのはお客さんに失礼だ」と身だしなみにも気を使う。
 最近では2人に対する出演依頼も増えてきた。「元気な城間さんを全国に発信したい」と語る仲村さん。
 その隣で城間さんは「いろんな人に引っ張ってもらい、この年でも人前で歌っている。ありがたいことで本当に幸せだ」とほほ笑んだ。



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