「臓器提供の意思表示してね」 運転免許更新者に呼び掛け


この記事を書いた人 金城 美智子
臓器移植の意思表示への協力を呼び掛ける啓発活動=1日、豊見城市の県警察運転免許センター

 県保健医療福祉事業団は1日、今月分の交付で全ての運転免許証が臓器提供の意思表示欄付きに切り替えられるようになり、豊見城市の県警運転免許センターで臓器移植に関するリーフレット入りのポケットティッシュ約150個や啓発ステッカーなどを配布した。臓器移植の普及活動「グリーンリボンキャンペーン」のキャラクター、天使「ハーティ」や県警キャラクター「シーサー君」も登場し、免許更新者に臓器提供の意思表示への協力を呼び掛けた。

 2010年に改正臓器移植法が施行されてから運転免許証の裏面に臓器提供の意思表示欄ができたが、意志表示率は十数パーセントにとどまる。2014年末現在、亡くなった人からの献腎移植を待っている人は県内で約250人に上る一方、献腎提供者は年平均で約2・4人と少ない。
 県移植コーディネーターの平川達二さん(47)は「いざとなったときにどうありたいのか。残された家族が悩まないためにも、日ごろから家族で話し合ってほしい」と話した。【琉球新報電子版】