重油最大5万リットル流出 宮古島発電所、漏出箇所も複数


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 ことし7月に宮古島発電所内の地中で重油漏れが発覚した件で沖縄電力は2日、流出した重油の量が最大で約5万リットルだったと発表した。

発電所周辺の井戸4カ所の水質検査では異常は確認されていないという。同社は現在、専門家の意見を踏まえながら重油が付着した土壌の回収作業を進めている。
 前回の発表時、不純物が混じった重油を一時的にためる「ドレンピット」(1976年建設)と呼ばれるコンクリート製容器に穴があり、そこから重油が漏れ出たとしていた。しかし、その後の調査で、別の箇所での漏出も明らかになった。本来コンクリートを打ち込む必要がある場所だが、施工業者が怠っていた。同社は原因について「建設当時の施工不良および当社の工事管理不足だ」とした。
 漏れ出たのは粘度が高いC重油で、発電所から北約100メートル、東約60メートルの範囲の地下18メートル付近で主に確認された。その範囲内に民家が17軒あるが、異臭などの苦情はないという。