山城議長ら計3人の身柄拘束 辺野古ゲート前


この記事を書いた人 謝花 稔
警察車両に駆け寄り抗議し、拘束される沖縄平和運動センターの山城博治議長=5日午前9時45分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設をめぐり、5日午前、建設に抗議し米軍キャンプ・シュワブのゲート前に座り込む市民らのべ約200人と、それを排除する機動隊との衝突時に、抗議行動のまとめ役でもある県統一連の瀬長和男事務局長と男性が公務執行妨害の疑いで警察に身柄を拘束された。また、沖縄平和運動センターの山城博治議長が同基地の境界線を越えて抗議したとして、身柄を拘束された。

 市民らが機動隊の排除が手荒だとして機動隊を取り囲んで抗議していた際に、瀬長事務局長らは身柄を拘束された。瀬長事務局長と男性の身柄は名護署に移されている。集会で市民らは「瀬長事務局長は市民と機動隊の間に入って混乱を収めようとしただけだ」と主張した。
 山城議長は、大音量で警告を繰り返し集会を遮った警察車両に、基地の境界線を越えて駆け寄り抗議、拘束された。山城議長の身柄は午前11時現在、同基地内にあるとみられている。
 市民らは「不当逮捕だ」として抗議する座り込みを続けており、機動隊は午前11時までに小規模のものも含めて少なくとも15回の排除を行った。
 一方、新基地建設が計画される大浦湾に面した浜では、作業員らが「仮設道路付け替え」作業を行う姿が確認された。
【琉球新報電子版】