山城議長を釈放 地検、2人は勾留請求へ


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釈放されて涙ぐむ山城博治沖縄平和運動センター議長(右)=6日午後8時10分、名護署

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設計画をめぐり、移設に反対する市民3人が米軍キャンプ・シュワブ内外で逮捕された件で名護署は6日、3人を那覇地検に送致した。

地検は3人のうち沖縄平和運動センターの山城博治議長を釈放した。担当弁護士によると、地検は7日にほかの2人の勾留を裁判所に請求する。
 市民らは、6日午前10時ごろと午後4時ごろに名護署の前に集まり、「不当逮捕許さんぞ」「仲間を返せ」と抗議の声を上げた。午後8時すぎに山城議長が釈放されると、約30人の市民が「お帰り」と迎えた。約34時間に及ぶ拘束から解かれた山城議長は、少し疲れた様子で「みんなのおかげ」と涙ぐんだ。「ラインを越えたことは認めるが、警察による弾圧は許せない。2人より先に出て申し訳ない。2人の明日中の釈放を求めるので頑張ってほしい」と呼び掛けた。
 一方、大浦湾の海上や「仮設道路付け替え」工事が行われているシュワブ内の浜では作業は確認されなかった。