名護の魅力 丸ごと発信 銀座で物産や文化紹介 11日からフェア


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銀座わしたショップでの名護フェアをPRする岸本林さん(写真右)と島袋正敏さん(同左)=4日、名護博物館前

 【名護】「名護人(なごんちゅ)と名護好きがつながる3日間」をテーマに掲げた「名護のちびらしむん地産品フェア」が11~13日、東京の銀座わしたショップで開催される。名護市商工会が中心となって取り組む市特産品販路拡大支援事業「チーム名護」が主催。

「名護を丸ごと好きになってほしい」と、物産の販売はもちろん、今回は「聴いてつながる」に視点を置いたことが大きな特徴。史跡や名所の紹介やアグー豚復活の秘話などの講話を設け、名護市に特化した形で「地域と人」を結び付けていく。
 「聴いてつながる」の企画では、市文化財保存調査委員長で市内の史跡、名所などの歴史を知る岸本林さんと、絶滅寸前だったアグー豚を復活させた立役者でもある名護博物館初代館長の島袋正敏さんが講話する。両氏とも名護を知り尽くす存在として、地域では「超」がつくほどの有名人。講話では、地元出身者でも意外に知らなかった隠された話題なども提供していく。
 そのほか、泡盛文化の発信を目指し、泡盛の歴史や仕次ぎ技術の説明も行う予定。首都圏で泡盛を取り扱う飲食店などの担当者が参加する。
 同様のフェアを同店舗で開催するのは初めて。主催するチーム名護の担当者、渡久地豊さんは「これまでにない物産フェアと言える。名護の歴史や文化などを理解してもらいながら、そこで誕生した特産品に触れてほしい。出身者はもちろん、名護に関心がある人なら、より好きになると思う」と「名護ファン」の拡大に期待している。