辺野古、砕石など搬入 ゲート前の市民を排除


この記事を書いた人 謝花 稔
資材搬入阻止の座り込みを続ける市民らと排除しようとする機動隊員=10日午前7時5分ごろ、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設計画で、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの旧ゲート前では10日午前も建設に反対する市民約100人が集まり、資材搬入を阻止しようと座り込み運動を展開した。

 午前7時ごろ、機動隊約120人が座り込む市民らを強制的に排除した。市民らはスクラムを組むなどして抵抗したが7時11分ごろから、「割栗石(わりぐりいし)」と呼ばれる砕石を積んだダンプカーやトレーラー、パイプを積んだトラック、作業員を載せた車両など計24台が基地内に入った。
 市民らは新ゲート前でも米軍車両などを止めようと抗議活動を実施した。市民らが休憩に入った午前9時半ごろに再び、旧ゲートから土などを積んだダンプカー4台とミキサー車1台が基地内に入った。機動隊は道路をふさぐように人垣をつくり、市民らの接近を制限。市民らは旧ゲート前で抗議行動を続けた。
 10日午前は風が強く、大浦湾での海上作業は行われていない。市民らも海上での抗議行動を控えた。【琉球新報電子版】