那覇市、公園駐車有料に 利用者以外を抑制へ


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 那覇市は2016年4月1日から、市内の新都心公園と漫湖公園の駐車場を実験的に有料化する。公園利用者以外の長時間駐車対策が目的で、3年間の社会実験を検証して本格運用につなげる考えだ。利用料金は正規利用者の負担軽減を考慮し、初めの1時間を無料、その後は1時間ごとに100円を徴収する方式となる。市は年内で管理業者を募集して年明けにも決定する方針で、料金収入は公園の維持管理に活用する。

 開会中の市議会12月定例会一般質問で、山城誠司氏(新風会)に新垣昌秀建設管理部長が答えた。新垣部長は「公園利用者以外の者による長時間駐車を排除するためには、駐車場の有料化が効果的であると考えている」と強調した。
 公園管理課によると、社会実験を行うのは新都心公園に付属する2駐車場、漫湖公園の多目的広場側駐車場と古蔵中学校側駐車場。両公園の駐車場管理はシルバー人材センターが受託していて、これまで新都心公園で平日の朝夕各2時間、漫湖公園で平日週2回の日中に人員を配置し、長時間駐車への注意を行ってきたが改善が見られなかった。
 市管理公園に付属した駐車場は約20カ所あるが、現段階での有料化は未定。同課の担当者は「公園を利用していないのに長時間駐車する人がいるため、公園利用者が駐車できない状況があった。3年間の実験で有料化の効果を検証したい」と意義を説明した。