浦添西海岸でPCB キンザー横、基準以下


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 【浦添】浦添市の宇根弘西海岸開発局長は15日の市議会一般質問で、西海岸の埋め立て事業に伴う2005年7月の環境影響評価の調査で、米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)に隣接する沿岸でポリ塩化ビフェニール(PCB)が水質調査では不検出だったが、底質は基準値以下の数値だったと答えた。当山勝利市議(市民クラブ)への答弁。

 底質調査は、第1ステージと呼ばれるキャンプ・キンザー沿岸部の埋め立て地に近い部分3カ所とサンゴ礁のリーフ内3カ所の計6カ所で行われた。既に埋め立ては完了している。
 底質は1キロ当たり0・01ミリグラム以下で数値は不明だが1キロ当たり10ミリグラムの環境基準を下回っている。またジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)などの複数の農薬類も基準値以下だった。
 PCBなどの調査結果がまとめられている08年9月に浦添市土地開発公社が発行した環境影響評価書によると、ダイオキシン類も基準値以下だが6カ所で検出されており、毒性等量(TEQ)1リットル当たり0・0014~0・026ピコグラムで、環境基準の150ピコグラムを下回った。