沖縄予算、きょう閣議決定


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 【東京】政府は24日、沖縄関係予算を盛り込んだ2016年度予算案を閣議決定する。内閣府は8月に3429億円を概算要求したが、政府は15年度予算から10億円増額し、3350億円とすることを決めている。

 沖縄関係予算は当初、財務省が3千億円台で調整していたが、島尻安伊子沖縄担当相が予算確保に動いたことなどから、本年度比10億円増額となった。
 島尻氏の肝いりで追加要求していた沖縄子どもの貧困緊急対策事業費(10億円)、西普天間住宅地区跡地の国際医療拠点化に向けた拠点返還地跡地利用推進交付金(10億円)、USJの進出を念頭にした県北部地域大型観光拠点調査費(1億2千万円)の新設項目も予算計上される。
 那覇空港第2滑走路建設事業、沖縄科学技術大学院大学関連予算も今月中旬には予算確保のめどが立った。
 全国的に厳しく査定されている公共事業関係費は減額される見込み。
 政府は沖縄関係予算について「沖縄振興のために必要な予算をしっかり確保した」(菅義偉官房長官)との立場を示している。