辺野古訪れ新基地「いらない」 全国の高校生ら平和集会


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「島人ぬ宝」を歌い、新基地建設に疑問を投げ掛ける「全国高校生平和集会in沖縄」の参加高校生ら=27日午前10時半ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では27日早朝から、米軍普天間飛行場移設に伴う辺野古への新基地建設に反対する市民らが座り込み、抗議した。東京や広島など沖縄を含む12都道府県から集まった「全国高校生平和集会in沖縄」(同実行委員会など主催)の高校生40人や退職教員ら計約70人もゲート前を訪れ、沖縄に横たわる米軍基地の現状や抗議の様子を肌で感じ取った。

 平和集会は、県外の高校生が普天間高校の生徒と共に本島南部の戦跡や辺野古を回りながら、交流を深める内容。沖縄での開催は1996年から始まり、今回で5度目。高校生らは、大城悟沖縄平和運動センター事務局長や、ゲート前に抗議の激励で駆け付けた稲嶺進名護市長の話に熱心に耳を傾けた。
 笠原樂(がく)君(16)=高1、東京都=は「米軍基地は騒音被害や自然破壊、オスプレイの危険性などにつながり、どこにもあってはいけない」と強調し「海を埋め立てて基地を造ることが果たして利益になるのか」と疑問視した。
 初めて辺野古を訪れた本村恵玲奈さん(18)=普天間高3年、宜野湾市=は「騒音で授業が途切れることもあり、普天間飛行場がなくなるのはいいことだ。でも移設先が県内となると話は別だ。基地が沖縄に押し付けられているとしか思えない」と語った。
 大浦湾海上では、長島側のスパット台船1基と掘削機材が取り付けられた大型クレーン船に作業員の姿があり、ボーリング調査関連の作業を継続したとみられる。27日午後、この大型クレーン船が掘削機材の一部を残したまま、やや浜側に移動したのが確認された。
英文へ→High school students from across Japan visit Henoko to oppose new base construction