70代男性、肋骨負傷し病院に搬送 辺野古ゲート前


この記事を書いた人 謝花 稔
地面に引きずり倒した市民を5人がかりで持ち上げようとする機動隊員=16日午前6時54分、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴う新基地建設で16日、米軍キャンプ・シュワブ前に座り込む市民らを機動隊が排除した際、70代男性が肋骨(ろっこつ)を負傷し、病院に搬送された。

 男性によると、機動隊員に手のひらで右胸を押されたという。他の市民に心配の声を掛けられた男性は胸をおさえながら「ボキッと音がした」と話し、時折痛みに顔をゆがめた。
 機動隊約100人は16日午前6時50分ごろ、市民約80人の排除を開始した。その後、ダンプ3台を含む計12台の工事関係車両がシュワブ内に入った。
 ゲート前には自由法曹団のメンバー55人が訪れ、「全国で辺野古への新基地建設反対の行動は広がってきた。私たちも心一つに頑張ろう」と声援を送った。
 一方、海上では音波探査をしているとみられる作業船が浮具(フロート)の外で確認された。長島付近ではスパット台船と掘削機を積んだクレーン船が2カ所で掘削作業をしているのが確認された。新基地建設反対を訴える市民らはカヌー19艇と抗議船2隻で抗議活動を展開している。【琉球新報電子版】