「覚醒剤に手を出さないで」 依存症・自助組織が会見


この記事を書いた人 金城 美智子
薬物依存について話す国澤直樹さん(左)と大黒武さん(右)=4日、那覇市久米の沖縄青年会館

 依存症者の治療施設などを運営するワンネスグループは、元プロ野球選手の清原和博氏が逮捕されたことを受けて4日、那覇市の沖縄青年会館で会見し、覚醒剤の乱用や依存の危険性を説明し、覚醒剤に手を出さないよう呼び掛けた。

 ワンネスグループのセレニティパークジャパン沖縄キュラデイケアセンター長の大黒武さん(43)と、同グループの施設に通う国澤直樹さん(27)が自身の薬物依存体験を語り、回復への道のりを紹介した。
 16歳で大麻などの薬物に手を出し、18歳から覚醒剤を使用していたという国澤さんは「感情をごまかすために安易に手を出した」と当時を振り返った。元妻の出産の時でさえも我慢ができず、子どもが生まれてすぐに駐車場に移動して薬物を使用した体験を話した。
 国澤さんは「覚醒剤をやめて1年半になる。薬物を使用していない自分の姿を通して、薬物依存で苦しんでいる人に回復への希望があることを伝えていきたい」と語った。
【琉球新報電子版】