県内のバイク盗、少年91% 15年、県警摘発 ネットでの売買横行


この記事を書いた人 志良堂 仁

 県警が2015年の1年間にオートバイ盗の容疑で摘発した113人のうち、91・2%に当たる103人が14歳以上20歳未満の少年であることが6日までに分かった。窃盗犯全体に占める少年の割合は32・7%で、オートバイ盗の少年割合は突出して高い。インターネット上で盗品とみられるオートバイの売買が横行しており、関係者は容易に売買できる環境が少年のオートバイ盗が多い要因にもなっていると指摘する。

 県警によると、15年の刑法犯少年摘発人数は817人で、74・9%に当たる612人が窃盗犯だった。全体の摘発人数は前年比5・7%減少したが、窃盗犯は同0・8%減でほぼ横ばい。オートバイ盗に限ると前年と同数だった。
 14歳未満の触法少年は251人の補導があり、75・3%の189人が窃盗容疑での補導だった。オートバイ盗での補導は11人だった。
 主に県内の少年が利用しているネット上の交流サイト「CKR沖縄」ではオートバイの売買が活発に行われており、「訳あり」「書類なし」など暗に盗品であることを示す取引もある。
 サイトの管理人は盗品が疑われる商品の書き込みがあれば、その都度削除し、県警からの依頼に応じて捜査にも協力しているという。
(稲福政俊)