組踊の魅力 楽しく紹介 児童「面白かった」


社会
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 【西原】西原町民交流センター施設活性化事業(町教育委員会主催)として、「さわりんプレゼンツ西原さわふじ未来ホールステージフェステイバル」のさまざまな舞台(組踊、バレエ、ミュージカル)が、1月から3月にかけて繰り広げられている。1月24日には組踊版『スイミー』(原作=レオ・レオニ、脚本・演出=嘉数道彦)が上演され、町内外から親子連れが訪れた。

仲間たちと力を合わせてジンベエザメに挑む場面=1月24日、西原町のさわふじ未来ホール

 案内役の嘉数さんが「組踊の楽しみ方」を紹介。組踊の独特な感情表現を「悲しい時は面を下げる。うれしい時は、向かい合ってお互いの両肩に手を伸ばす」などと、演じながら説明した。
 組踊版「スイミー」は、ジンベエザメに義兄弟を食べられた主人公のスルル小(キビナゴ)が敵討ちを決意し、日本全国の海の仲間たちと目的を果たす物語。
 演出の嘉数さんは「みんなで何度も力を合わせる場面や、敵討ちが成功して終わりではなく、エンディングで仲良く踊るシーンにも現在の感覚を取り入れた。たくさんの方に見てもらいたい」と話した。
 家族と見に来た西原小3年の瀬底李澪さんは「カニが出てくるところが面白かったけど、字幕の漢字が読めなかった」とちょっと悔しそう。地謡(胡弓)の森田夏子さん(37)は町翁長の出身。「いつものメンバーとの舞台なので」と地元開催にも緊張はなかった様子だった。
 2月21日にはバレエ「ふしぎの国とまほうの剣」、3月26、27日はミュージカル「にじいろファクトリー」が上演予定。
(小波津昭子通信員)