【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設計画で、建設に反対する市民らは25日も早朝から名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前に集まり、関係車両の基地内への通行を阻止しようと工事用ゲート前に最大200人以上が座り込んだ。午前7時前から約20分間かけ、県警と警視庁の機動隊員約150人が市民らを排除し、工事作業員を乗せたとみられる車8台が基地内に入った。9時50分には生コン車2台とトレーラー車1台がそれぞれ基地内へ入った。
1月14日に始まった毎週木曜日の「大行動」で、人が最も多く集まる早朝の時間帯に市民の排除や資材搬入が行われたのは初めて。市民らは「機動隊は帰れ」などと声を上げて反発した。排除した市民を機動隊が歩道上で囲い込む行為に「違法だ」と激しく抗議する市民もいた。
大行動は水曜日にも実施されている。
23日からゲート前を訪れている関東の学生有志が集会であいさつし、伊田敬さん(20)は「東京の人間の責任として警視庁の機動隊を帰したい」と話した。
一方、基地建設が予定される大浦湾海上では、コンクリートブロックを載せたクレーン船に作業員の姿が確認されている。【琉球新報電子版】