「沖縄県のチョウ」制定へ 県民の会が発足


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沖縄県の蝶制定県民の会の発足式であいさつする大城安弘会長(右)=28日、那覇市の首里公民館

 県鳥のノグチゲラ、県花のデイゴ、県木のリュウキュウマツのように、県を象徴するチョウを制定しようという動きが出ている。県のチョウ制定を目指す「沖縄県の蝶制定県民の会」(仮称)の発足式が28日、那覇市の首里公民館で開かれ、各市町村のチョウ愛好家や行政関係者ら約40人が参加した。今後、県民投票も行った上で、候補を絞っていく予定だ。

 全国で県のチョウを制定しているのは埼玉県が唯一。沖縄が県のチョウを制定すれば全国で2番目になる。
 発足式で会長に決まった「首里城下にチョウを翔ばそう会」会長の大城安弘さんは「チョウは豊かな自然の中で育つ。県のチョウ制定で自然保護や環境整備の取り組みの強化が見込まれる」と話した。その上で「日本に生息する約250種のチョウの内、県に約150種(60%)が生息している。沖縄を『チョウ王国』として全国に発信していきたい」と意気込んだ。
 顧問には一般社団法人沖縄美ら島財団の花城良廣理事長と医療法人陽心会の高良健理事長が選ばれた。
 発足式では候補として、県の天然記念物で沖縄を自然生息域の北限地とするコノハチョウと、日本最大のチョウで県内でも広く親しまれているオオゴマダラの名前が挙がった。