抗議の市民に「危険人物」 シュワブ前で機動隊員発言


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 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設をめぐり、米軍キャンプ・シュワブゲート前で警備している機動隊員が抗議する市民に対し「危険人物」と呼んでいたことが29日、分かった。県議会一般質問で吉田勝廣氏(公明県民無所属)の質問に、加藤達也県警本部長が答えた。

 加藤本部長は「特定の方が、毎回車の前に飛び出して危険なので注意するようにとの趣旨で、注意喚起のため危険人物という言葉を(現場の警察官が)用いたことがある」と答えた。
 吉田氏は、ゲート前の抗議行動に参加した際に自身も機動隊員から「危険人物」と言われた経験を基に「現場では、なるべく冷静に対立しない形で(警備を)やってほしい」と述べた。
 加藤本部長は「吉田氏に危険人物と発した事実は確認されていない」とした上で、「引き続き、常に冷静沈着に、安全に最大限配慮した形で慎重に対応するよう指導したい」と答えた。