今帰仁村、入学金を無利子貸与 ふるさと納税活用


この記事を書いた人 志良堂 仁

 【今帰仁】今帰仁村は4月からふるさと納税を活用して独自基金を創設し、大学や専修学校などの入学準備金を無利子で貸与する。2017年度の入学者から貸し付ける。ふるさと納税を入学準備金に活用するのは県内では初めて。

 村は入学準備金基金予算として16年度一般会計に約600万円を計上する。基金は全てふるさと納税による収入を充てる。
 対象者は村在住で、進学を予定する子どもがおり、入学金の捻出が難しい保護者。対象の進学先は大学、短大、学校の県内外は問わない。1人最大30万円で、年間最大20人に貸し付ける予定。申請に基づき村教育委員会などが審査し、対象者を決める。
 新城敦教育長は「入学金をすぐに準備できなくて困っているという村民の声を聞いてきた。幅広く支援したい」と話している。
 県内では伊江村が独自で高校、専修学校、大学などの入学準備金を無利子で貸し付けている。与那原町などでは育英会を通じて16年度以降の入学者を対象に準備金貸与を予定している。(田吹遥子)