第44回医療功労賞(読売新聞社主催)の中央表彰者の国内部門で、タマキ歯科医院=那覇市=の玉城民雄さん(69)が選ばれた。中央表彰者は都道府県表彰者から選ばれる。
玉城さんは1982年、歯科医師がいなかった久米島で歯科医院を開設。養護教諭や保健師と連携し、乳幼児歯科教室を開催するなどして久米島での口腔(こうくう)保健管理体制を確立した。また、保育所、小中学校でフッ素洗口を実施し、県平均を大きく上回っていた乳幼児、児童生徒の虫歯罹患(りかん)率を全国水準よりも低い水準に改善させた。
玉城さんは「行政、保健師、養護教諭、学校、保護者が総力で取り組んだ『チーム久米島』を評価していただいた」と喜び「久米島の取り組みが全県に広がってほしい」と期待した。
中央表彰式は、14日に東京の帝国ホテルで行われる。