リバティー制度検証必要 米兵女性暴行 県議会、防衛局に再発防止要求


この記事を書いた人 金城 美智子
沖縄防衛局の井上一徳局長(左)に意見書を手渡す県議会米軍基地関係特別委員会の新垣清涼委員長=25日午後、沖縄防衛局

 県議会は25日、米兵女性暴行事件について沖縄防衛局に抗議した。被害者への謝罪と完全な補償に加え、米軍人らの綱紀粛正や実効性のある教育・規制の在り方を協議・実施する仕組みづくりなどを要請した。

 井上一徳局長は「被害者はもとより、県民に対し多大な不安と懸念を与えたものとして遺憾に思っている」と話した。再発防止策については「地元の意見もくみ取りながら、再発防止策が着実に実施されるよう米側に働き掛けていく考えだ」と応じた。
 県議会米軍基地関係特別委員会の新垣清涼委員長は、米兵による事件・事故が繰り返されている現状や、事件事故防止のためのリバティー制度の実効性に言及しながら「米軍の教育や実施されている防止策の内容について検証が必要だ」と強調した。
 手交した意見書は事件について「米軍における再発防止や教育の在り方が機能しておらず、激しい憤りを禁じ得ない」などと指摘している。
【琉球新報電子版】