MROジャパン新卒19人を採用 全て県出身者 航空機整備


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 ANAホールディングス(東京)を筆頭株主としてジャムコや三菱重工業、県内地銀や沖縄電力が共同出資する「MRO Japan(エムアールオージャパン)」は、2016年度の新入社員19人全て県出身者を採用したと発表した。MRO Japanの担当者は「地元の人材を採用することで沖縄振興に寄与する。沖縄で航空機産業が広がることを目的としている」と説明している。

 MRO Japanは17年度下期に県が那覇空港に整備する格納庫が完成次第、沖縄で事業を開始する予定。現在は、大阪の伊丹空港で整備事業を始めている。
 19人の新卒者は航空機の整備を担う。琉球大学、沖縄高専、沖縄工業高、那覇工業高、名護商工高、南部工業高、美里工業高、浦添工業高、八重山商工高と、岐阜県にある中日本航空専門学校の10校の卒業生らが入社する。卒業時に航空整備士の資格がなくても、入社後に社内研修などを通して整備士として育成する。
 MRO Japanは現在約180人を雇用しており、今後も毎年県出身者20~25人の採用を予定している。現在、伊丹空港では自社航空機の整備のみだが、那覇空港に移り次第、米ボーイングや欧州エアバスの小型機のほか、三菱航空機の小型ジェット旅客機「MRJ」の整備などを手掛ける。