琉銀、あおぞら銀提携 地域振興向け企業支援


社会
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 琉球銀行(金城棟啓頭取)とあおぞら銀行(東京、馬場信輔社長)は26日までに、地方創生に関する包括的な連携提携を結ぶことで合意した。政府が地方自治体に策定を求めている「地方版総合戦略」の取り組みを琉銀が支援する際に、あおぞら銀のコンサルティング機能や金融サービスのノウハウを活用できるようにする。

 民間資金活用による社会資本整備(PFI)といった新しい不動産開発手法の事例紹介や、シンクタンク「あおぞら地域総研」の調査成果の活用など、地域経済の活性化に関わる幅広い分野で情報交換を密にしていく。
 琉銀コンサルティング営業部は「あおぞら銀は全国の地方自治体で総合戦略に携わっており、その先行事例を活用し、情報交換できる体制をつくる」と業務提携の意義を語った。
 あおぞら銀でも、今後の沖縄の成長力を評価。両行のネットワークを生かした展開として、双方の取引先のビジネスマッチングによる共同展開や企業誘致の推進といった企業の成長支援も想定している。
 あおぞら銀は強みとする事業再生支援について地方銀行との業務提携を広げているが、地方創生をテーマにした包括的な業務提携は新たな試みという。