辺野古旧ゲート、大型車が出入り 和解・工事中断で撤収か


この記事を書いた人 金城 美智子
移設阻止を訴え、抗議行動をする市民ら=28日午前9時35分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設計画で、名護市辺野古のキャンプ・シュワブの工事用ゲート(旧ゲート)では28日午前7時前から、ダンプカーやトレーラーなど大型車両が計12台入った。同日午前8時半ごろには重機や鉄板の足場、アスファルト材を積む大型車両など8台が基地内から出た。4日に国と県の和解が成立し、工事を中断して以降、同ゲートで工事車両の出入りが確認されたのは初めて。

 車両の出入りについて警備中の警察官は、ゲート前の動きを監視する市民らに出入り前に伝えたという。市民の中では「沖縄防衛局が撤収に向けて動き出しているのでは」との見方が出ている。
 シュワブの新ゲート前では同日午前9時すぎ、約60人が抗議行動を展開した。普天間の危険性除去には辺野古移設が唯一の選択肢とする政府を批判し、移設阻止を訴えた。【琉球新報電子版】