県外石材きょう投入 那覇空港第2滑走路工事


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎

 那覇空港の第2滑走路建設に使用する県外石材の採石場周辺で、特定外来生物のハイイロゴケグモなどが確認されていた問題で、沖縄総合事務局は県が示した侵入防止策を採った上で30日から工事現場海域に石材を投入する。総合事務局が29日、発表した。

 県条例に基づき、沖縄総合事務局は15年12月22日付で、埋め立て護岸工事に鹿児島県奄美大島の石材を使用することを届け出ていた。ハイイロゴケグモなどが奄美大島に定着していることは記載していたが、採石場周辺での生息は確認できていなかった。
 県がことし3月に条例に基づく立ち入り調査をした際、採石場周辺でハイイロゴケグモとオオキンケイギクを確認した。
 総合事務局は侵入防止策として採石後の石材の洗浄と複数回の目視確認を実施。県は、採石場から港までの運搬時や港での一時仮置き時にシートや覆いをかけることなど追加策を求め、総合事務局が応じた。