国場組、首位72億円 14年度公共工事 県特A完工高


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 東京商工リサーチ沖縄支店は29日、県指定ランクが最上級である特A業者の2014年度(2014年9月~15年8月期)公共工事の完成工事高(売上高)ランキングを発表した。全106社の完工高総額は前年度比17・9%増の887億3800万円で、2年前の前回調査(12年9月~13年8月期、107社)と比べ20・1%増加した。総受注件数は前回調査比10・2%増(82件)の884件だった。完工高首位は国場組(那覇市)で、72億1千万円だった。件数首位は与儀組の47件。

 東京商工リサーチは、「那覇空港第2滑走路増設事業など公共工事の大型化により、県内企業の受注機会が増えている。建設関連は公共、民間ともに好調に推移しており、この動きは今後も続く」と分析した。
 民間工事を含めた106社の総売上高は前年度比11・2%増の2957億5800万円となった。前回調査比は14・2%増。一方、106社のうち104社が公共工事の受注実績があり、1社当たりの平均売上高は27億9017万円で、前回調査で15・3%増加した。
 106社の総売上高に占める公共完工高の割合は30・0%で、前回調査の28・5%を1・5ポイント上回った。売上高に占める公共工事の割合が最も高かった業者は97・7%のとみしろ建設(那覇市)だった。
 受注機関別では、県が280件の304億8800万円。市町村が342件の221億9200万円。沖縄総合事務局が156件の248億9千万円。沖縄防衛局が45件の63億8300万円だった。
 職種別では、建築が202件の329億800万円、土木が421件の491億1300万円となった。建築は件数、完工高ともに初めて増加した。土木は2集計連続で件数、完工高ともに増加した。