「臨時制限区設定理由なくなった」 辺野古ゲート前50人が抗議


この記事を書いた人 金城 美智子
雨の中、名護市辺野古への新基地建設に反対して座り込む市民ら=5日午前、米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、米軍キャンプ・シュワブゲート前には5日、降り続く雨の中約50人が駆け付け、座り込みによる抗議行動をしている。悪天候のため、カヌーや抗議船による海上での抗議はなかった。

 5日朝の集会で沖縄平和運動センターの山城博治議長は、芥川作家の目取真俊さんが逮捕されたことに触れ、「和解中で臨時制限区域が設定された理由はなくなった。それなのにフロート(浮具)を越えたからと米軍が目取真さんを逮捕したことはあってはならないことだ」と批判。「在沖米軍の幹部に対して徹底的に抗議したい」と述べ、6日午後3時から北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧ゲート前で開く緊急抗議集会への多くの参加を呼び掛けた。
 5日は午後2時から、ゲート前で新基地建設問題について、いろいろな角度から専門家らの話を聞く「辺野古総合大学」第2弾の1回目が行われる。初回の講師は新崎盛暉沖縄大学名誉教授で「日本にとって沖縄とは何か」と題し講義する予定。
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