経済

沖縄産ソデイカ高値で推移 キロ1200円超も

 漁期に入っているソデイカ(方言名セーイカ)の市場価格が高値で推移している。県内の主要漁協によると例年は1キロ当たり600~900円で推移しているが、今期は最盛期で1200円を超えるなど、2~3割程度の高値となっている。漁業関係者は「これだけの価格は聞いたことがない」と驚きの声を上げる。高騰の背景について専門家は、全国的なイカの不漁などが影響しているとの見方を示している。

 ソデイカは毎年11月に漁が解禁され、6月いっぱいが漁業期間となっている。ソデイカの拠点産地となっている糸満漁協では、例年の競り価格は1キロ700~900円だが、2015年11月に始まった今期は最高で1250円の取引もあった。与那原・西原町漁協でも最高で1200円を超えている。
 漁の最盛期を過ぎて一服感も出てきたが、今月に入っても1050円を維持するなど「例年より2~3割高い。これだけ値がつくと漁師も頑張る」と水揚げの港は活気付く。
 ソデイカの県内での水揚げ量は年間約2千トンで、県や各漁協によると9割以上は県外に出荷されている。今期のソデイカ漁が解禁された昨年11~12月は前期の実績を上回り、現在までほぼ前期並みの漁獲量という。一方で全国的にはイカ類の不漁から品薄感があり、県産ソデイカの需要が相対的に高まっているという。
 漁業者はソデイカ価格の上昇を歓迎するのに対し、県内で加工を担う業者は仕入れ価格の値上がりを十分に卸価格に転嫁できず、採算面で逆ざやの厳しい状況になっているという。
 県内のある加工業者は「仕入れ価格は3~4割上がったが、卸価格は2割程度しか上げられていない。販売価格が上がればイカの消費が落ち込む恐れがあり、これ以上の価格転嫁が難しい」と頭を抱えた。



関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス